2025.03. 27
先日、老老介護をしているご両親をお持ちの方とお話をさせていただきました。介護をする立場のお母様との関係がしっくりいかないと伺いました。ついつい私たちは、まず介護が必要な人に目が行きがちです。でも、介護をする立場の人が疲れてしまうということがよくあります。なので、介護をするお母様に触って癒してあげたらどうですかと答えました。でもふと考えると私自身、母に最近触っていないことに気づきました。
そこで、久しぶりに母にハンドセラピーをしました。「最近の看護婦さんはこんなこともするのね」から始まり、目を瞑って、気持ち良さそうに施術を受けてくれました。昼食後で、とにかく私は眠気と戦いながら。。がしかし、途中に母もですが、2人とも一瞬寝ました(笑)。終わった後に、指から肘までの施術でしたが、「肩も楽になって良かった、毎回やっていいからね」と表情も良く、喜んでもらえました。
以前から母の部屋の整理をしたかったのですが、なかなか取り組めませんでした。高齢者にとって、物を手放すという事は、とてもハードルの高い事です。まず、物には何かしらの思い出があります。また、戦時中や戦後の物のない時代を生きてこられた方々にとって、もったいない精神が根強くあります。また、人は物があるとどこか安心するそうです。今なら施術によって気持ちが落ち着いているから、断捨離できるかも?と、まず本の整理を始めました。
以前は、「これいらないよね?」と捨てることを前提に私は聞いていました。そうすると「それもいる」「あれもいる」と言い、なかなか進みませんでした。でも今回は、「これはとっておいた方がいいよね?」と残すものを選定しているように進めてみました。すると思ったよりも順調に捨てる物。。。(笑)ではなく残す物がわけられました。良かったと思い部屋から捨てるものを出し、目に見えない所に保管しました。しばらくして、「あれ無くなったら困るんじゃない。」と声をかけてきました。しかし、「あれ」が何の物かもわかっていませんでした。ただ漠然と自分の手から無くなった不安を感じているような気がしました。その日の夜が心配でしたが、特に探すそぶりもなく問題なかったようで安心しました。
断捨離など、本人が不安になりそうなことをする時には、信頼関係がある人が安心感を与えながら行うことが大切だと思いました。ついつい、私たちは「捨てる物」に目を向けがちですが、本人にとっては「残す物」をどうするかなので、視点の転換は大切だと思いました。まだまだ整理する物はたくさんありますが、この気持ちを忘れずに焦らずいきたいと思います
今日もお読みくださり、ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (1件)
学ばせていただきました。
ありがとうございました。
断捨離ですが、感謝離、の想いで、私も少しずつ取り組んでいきたいです。